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のんびり超激辛

 

「ど・みそ 京橋本店」

http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13031470/

2014. 6. 24 Tuesday

 

*** 写真 & 文章 by 次女 Asuka ***

 

辛いもの好きの間で割と有名な『ど・みそ』の『みそオロチョンらーめん』。

『ど・みそ』は八丁堀店や町田店、ららぽーと豊洲店など何店舗か展開しているが、『みそオロチョンらーめん』の辛さ最大レベル『ファイヤー』を超える、『みそオロチョンメガファイヤー』シリーズを扱っているのは京橋本店だけ。

 

レベルは1から5まで選べるが、レベル1でもかなり強烈な激辛とか。

 

知り合い何人かからその情報を聞いてから、いつか味見してみたいと思っていた。

「ちょっと行っとく?」

軽い気持ちで姉と連絡を取り合う。

「いいね!でもレベル1だよ(笑)」
「ネタ的にひとつだけメガ5味見してみるか!」

 

いつもの姉妹行脚とは関係なく、テーマも人も特別な目的もなく、思いつきだけで飛び込みで激辛を楽しむのも良いもんだ。

今回は姉2人のお気楽番外編であーる。

 

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火曜の夕方、東京メトロ京橋駅と銀座一丁目駅の中間に位置するお店へ2人で向かう 。

 

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19:00頃到着すると、9人カウンターのみの小さなお店にはちょうど2人分の椅子が空いていた。

 

今回は挑戦ではなく味見。

明日の生活を考えて、体を痛めつける気は全く無いし、翌日早朝5時に行なわれるワールドカップ『日本 vs コロンビア』戦を観る為に体力を温存しておかなければいかない。

 

味見用に『みそオロチョンメガファイヤー』のレベル5の食券と、東京スタイルの味噌ラーメンだという本来の味と比べる為に『みそらーめん』の食券を、各1枚購入。

 

『みそオロチョンメガファイヤー』は『みそオロチョンらーめん』のマックスレベル『ファイヤー』を経験していないと本来は注文出来ない事は、後で知った。

 

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食券を渡し、席に着きながら「『レベル5』でお願いします」と言うと、食券を受け取ったお兄さんに「食べた事ありますか?」と速攻で訊かれる。

「初めてです。」と応えると、また速攻で「初めての方には『レベル1』をお薦めします。」ときっぱり言われる。

「知り合いに勧められたので・・」と応える姉に、スタッフの方は「『レベル1』からが良いですよ。」と直ぐには引かない。

レベル5の悪名高さを知っていた私は、これは理屈では無理だろうと思い、「すみません!レベル5をお願いします!」と頭を下げる。

渋々という感じで厨房奥に向かうスタッフの方。

「ああ・・無謀なチャレンジャーに無駄になってしまうラーメンを作るのか・・」とでも思われていたかもしれない。

申し訳なくも感じ、前もって『激辛3姉妹』の名を出した方が納得して頂けるか、ふとそう思ったが、帰るお客さんをすぐ埋める勢いで次々に人が入る忙しさの中、そんな時間は却って申し訳ないと思い直す。

らーめんを待っている間もお客は増え続け、背後で列になり始める。

 

姉と2人でのんびり会話を楽しんでいるところに到着する2つのらーめん。

 

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下が東京スタイル『みそらーめん』

 

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そして下が『みそオロチョンメガファイヤー レベル5』

 

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顔を近付けなくても分かる凄まじいハバネロ臭!

目の前にいるだけで口の中が酸っぱくなってくる。

 

麺は『浅草開花楼』のもっちりしたちぢれ太麺。食べ応えたっぷりで姉も私も大好きなタイプ。

 

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取り皿用の器を頂き、2人でまずメガファイヤーを食べ始める。

物凄いハバネロの味と香りだが、熱々のスープには旨味がぎゅっと詰まっていて・・

 

「うわ、これ美味しいよ!!!」

 

感動のあまり叫んでしまい、失礼な事を大声で言ったかとはっと口を塞ぐ私。

これだけ主張するハバネロに対抗出来るのだから、かなりの旨みのレイヤーである。もともと私がハバネロの独特な味が割と好きだという事もあるので、ハバネロの個性が苦手な人にはお勧めしないが。

ハバネロを私程好まない姉は私程感動していない様子だが、「ホント、美味しいね!」と問題無く食べている。

 

この味の濃い層は実にお見事である。

 

シャキシャキもやしが心地良く、程良く味付けられた挽肉がもっちもちの太麺に絡み付いて口の中で幸せのハーモニーを奏でる。

 

額から汗が流れ始めるが、口に辛さはあまり感じない。

様々な噂や経験談からかなり覚悟していたので、少し拍子抜けしたといった所か。ビリっとくる即効性の刺激が殆ど無く、口の中と胃からじわじわと酸っぱく責めて来る唐辛子特有の時間差攻撃をゆっくり味わっている感覚。

慣れている人なら大丈夫だが、少し間違った啜り方をしたら一発で喉をカプサイシン攻撃に晒し、咽せるであろう。一度咽せてしまったら、涙地獄の中で苦しみ悶える事であろう。

 

そんな辛さの類を分析しながら食べ続ける。

 

本当にびっくりするほど口の中での辛さがない。口への刺激は大して感じないのだが、今までの経験から、これは確実に胃を傷付ける種類の激辛である事を2人ともこの時には悟っている。

 

ハバネロの欠片は全く見えず、全て粉末状になってスープの中にじっとりと溶け込んでいる。

カプサイシンをたっぷり含んだこの油膜、これを体内に流し込んだら確実に胃腸を焼く。

 

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交互に『みそらーめん』も食べてみる。

 

『みそらーめん』のスープを口にした瞬間、「うわ、美味しい味噌汁だ!」

バランスの捕れた美味しい味噌ラーメン。こってりを選択していない所為もあり物足りなさを感じるが、刺激だらけのメガファイヤーと比べて食べたらどんなラーメンだって物足りないであろう。

目にも舌にも優しい、ほっこりするような素朴な味噌味。

 

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普通に美味しい味噌ラーメンなのだが、辛味ゼロの物足りなさを補いたい。メガファイヤーのスープにつけて食べてみると、これがかなりイケる。

大好きなもちっぷりっの麺をもっと食べたくなる。

 

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麺も具も完食して、残るはこの赤い液体。

 

スープが冷めると、ハバネロ臭が100%味を占領する。酸っぱさの中に苦みが混ざり始め、純ハバネロスープと化す。

熱々の頃には楽しめた出汁の旨味もすっかり壊れ、肉の旨味も味噌の味も全く感じられない。

もともとの味は全てなくなっているであろう。

ハバネロ以外のフルーティー系唐辛子(スコーピオンやリーパー)であったら、これだけ大量であればさすがにそれぞれの個性で味を変えてはしまうだろうが、きっと旨みは冷えた後も最後迄残り、体を傷めてしまってもまだ食べたいと思ったかもしれない。

が、冷えたハバネロガスパチョに、美味しさは殆ど残らない。

 

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『みそらーめん』は美味しく終了したが・・

 

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胃に熱さを感じ始めていたので、あともう少し食べたら胃が痛くなり始めるだろうと予想する。

油膜の浮かんだハバネロスープを、体を壊す事を承知で体内に流し込む理由も目的も今回はなかったため、ここでストップ。

 

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「ご馳走様でした!美味しかったです。すみません、スープは残してしまいました〜」

そう言ってカウンター上に器を置くと、「あぁ・・いやぁ・・」と言葉にならない音がスタッフのお兄さんの口から漏れる。

そして笑顔と共に微かに聞こえた「凄いですね・・・」

恐らく、レベル5をここまで食べた事、ではなく、美味しい美味しいと笑いながらずっと食べていた事に感動して(?)くれたのではないか。ここまで食べたと言っても2人で分けたのだから。

心と情熱を込めて創った折角の美味しい料理で、人々が苦しみ、その料理が無駄になる、その悲しみは料理人だけでなく私達もシェアしたい。

 

目的のある割り切った機会ではない限り、私達は挑戦には興味がないんです。

美味しい激辛を無駄なく最後迄楽しみたいのです。

みなさん、自分に合ったレベルの激辛を、最後まで美味しく、無理する事も無駄にする事もなく楽しみましょう。

 

美味しいらーめんをありがとうございました!

巷を騒がせる『メガファイヤー レベル5』を、体を傷める事もなく美味しく味見を楽しめ、それからのんびりと姉と会話しながら散歩して帰ったのである。

 

それにしても、見事なまでに全てをハバネロ色に変えてしまうその威力 ---

久々に、ハバネロの激しい自己主張を深く認識した夜であった。

 

 
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