subtitle_jp
subtitle_en
nav00
nav32
nav31
nav30
nav29
nav28
nav27
nav26
nav25
nav24
nav_extra03
nav23
nav22
nav21
nav_sp02
nav20
nav19
nav18
nav17
nav_sp01
nav16
nav15
nav14
nav13
nav12
nav11
nav10
nav09
nav08
nav07
nav06
nav05
nav_detour01
nav04
nav_extra02
nav_extra01
nav03
nav02
nav01
title
 

 

Festive Peppers on Day Of The Dead

『死者の日』唐辛子収穫祭

 

2015. 11. 1 Sunday

 

*** TEXT by Asuka ***

 

遂に行ってまいりました、念願の畑へ... ?

 

冬の足音が近付かないうちに、と、3人で訪れたのは表参道駅近くの国連大学前で毎週末行われるこちら。

「Farmer's Market」青山

 

30_01

 

天候には恵まれたが肌寒い午後、大勢で賑わうマーケットに潜入。

 

30_02

 

野菜や加工品、工芸品など様々展示販売される中、やはり3人とも吸い込まれるのはこんなお店。

ハーブにスパイス、見ているだけでどんな料理に使おうかと想像が膨らむ。

 

30_03

 

だが、今回の目的のお店はこちらである。

 

Peppers.jp 出店ページ

 

村山晋作氏の経営する唐辛子畑 「世界の唐辛子屋」にいつか行脚で赴きたいとかなり前から話していたのだが、群馬の山々を越えてはるばる... がなかなか出来ずにいた。そんな時、ファーマーズマーケットに出店されているという情報を姉ゴショが掴んできた。

秋(9〜11月)は特に収穫される唐辛子の種類が豊富とのこと。

今がチャンス!

 

30_04

 

11月1日はメキシコのDay Of The Dead -- 『死者の日』である。

死者を迎える日で、どうやら日本のお盆のようなものらしい。実際にメキシコでその日を体験した妹ナオが教えてくれる。

 

30_05

 

飾り付けが『死者の日』仕様。

特別感満載!楽しさ感も倍増!!

 

30_06

 

南米らしいカラフルなドクロに囲まれる、これまたカラフルで大小様々な唐辛子達に、興奮せずにいられない。

色々悩んだ挙句、全ての唐辛子を一つずつ購入することに。

 

事情があって午後3時過ぎの訪問で、それまでに人気の子達は売り切れてしまい、品種が結構減ってしまったとのこと。

次回は朝から来れるよう調整しよう。

 

30_07

 

ザルをお借りしてピックアップすると、ちょうど20コ。

ここまで集めるのに、村山さんからそれぞれの特徴を伺ったり、何より忘れないよう写真を撮って照合しながら行なったので、かなりの時間を要した。

 

30_08

 

実は妹は3人の中で唯一群馬の畑を訪れており、村山さんとは数年ぶりの再会となった。

 

30_09

 

村山さんは実に気さくで、ともすると商売の邪魔になりそうな勢いで騒いでいる3人を、温かい目で迎えてくれ、私たちの質問に快く答えてくださった。

長いこと出会いを待ち望んでいた私は舞い上がる(笑)

こうしている中姉が頑張って写真撮りで品種を確認してくれた。

 

さてピックアップしたばかりの、フレッシュでジューシーな唐辛子達はどうなるのでしょう?

勿論、フレッシュなうちに我々により研究されるのです!

 

スパイスマイスターがいるのであれば、唐辛子マイスターや唐辛子ソムリエがいても然るべしと思うし、実際唐辛子の研究者である妹や、行脚#22で登場してくれた石井くんは、唐辛子ソムリエになる能力がある。

姉2人は(特に私次女は)ソムリエには遠いかもしれないが、好きなことに努力し挑戦するのは楽しい!

 

30_10

 

分かりやすいよう少数に分けて、それぞれをテイスティングすることにする。

ファーストラウンドは、辛み度の少ないらしい優しそうなこれら3つから。

左から:

『ポブラノ』

『カレイドスコープ』

『ハラペーニョ』

 

30_14

 

このように大まかに切り刻み、香りや歯ごたえや風味、そして部位による辛さを調べる。

勿論辛さはその年の天候や土地や、また熟し加減など様々な要因で変化する。

因ってこの日の我々の感覚が正確とは言えないかもしれないが、おおよその手掛かりにはなるであろう。

これが3姉妹式『官能試験』である!

 

30_11

 

『ポブラノ』

本日一番大振りのこの子は、ほとんど辛くない、かすかにカプサイシンが感じられる。

カプサイシン0のピーマンを辛さ値:0 とすると、辛さ値:1 かな。

(下に敷かれているガイコツが素敵〜!)

 

これを基準として 辛さの数値を出していくことにする、因って辛さ度合の満点が10とか100とかいう訳ではない。現に辛さのギネスブックは年々更新されているのであるから...

 

30_12

 

『カレイドスコープ』

どんな万華鏡の世界を見せてもらえるのだろうか?とわくわくしながら口に運ぶと、サクッとかじった瞬間、ものすごい果実の香りが口中に広がる。これはまさしく青リンゴの風味。これは美味しい。

辛さ値:1

 

30_13

 

『ハラペーニョ』

認知度バツグンの彼等は、モノによって辛さ値2〜4辺りになるだろう。

真ん中の辺りを食べると強い刺激が舌の上を走り、これはなかなか手強い出来だと唸る。が、しっぽの方を食べた姉が、全く辛くないと気の抜けた声を発する。え?っと思い、種やワタの全くない先端をかじってみると、拍子が抜けるほど辛さが皆無のように思われる。

なのにワタを含んだ頭の方を食べると、辛さがジーンジーンと響く。

この部位による辛さの違いは実に面白い。

しっかりと肉厚で、歯応え食べ応え抜群!

辛さ値:3

 

30_15

 

ラウンド2は、小ぶりで可愛らしいこの子達。

左から:

『トレパデイラ・ワーナ』

『ペイト・デ・モカ』

『クインティーショー』

『エルモシージョ』

 

30_16

 

『トレパデイラ・ワーナー』

これもカレイドスコープのように、フルーツ的爽やかさ。こちらは梨の風味を彷彿させる。

熱を加えて料理に使ったらどんな味に変わり、そんな演出をしてくれるのだろう!と、想像を掻き立ててくれる素晴らしい風味。

辛さ値:2

 

30_17

 

『ペイト・デ・モカ』

これもかなりフルーティだが酸味が強い。ハバネロを思い出させる香りにはやはり緊張しますね。おお、わたが辛いぞ。

辛さ値:4

 

30_18

 

『クインティーショー』

熟した酸味のある味わい。

熟していた為か潰れてしまい、その液からカプサイシン臭を感じ、少し恐れおののいてしまったが、大したことはなかった。

辛さ値:2

 

30_19

 

『エルモシージョ』

果肉にえぐみがある。おっと小粒なのに来ますよ... ジョロキア的な香り。実際の辛さだけでなく、この香りや味が精神的な「辛さ」を左右するかもしれない。

『ペイト・デ・モカ』とこの子からは、発汗度合いからパワーを確証できる。

辛さ値:5

 

30_20

 

ラウンド3は、見た目の個性の違うこれら3種を比較してみることに。

左から:

『ファタリ・グルメ・ アヒ・ファンタジー』

『ペペロンチーノ』

『チャべ・ブロング』

 

30_21

 

『ファタリ・グルメ・ アヒ・ファンタジー』

どんなファンタジーが待っているのか!?

爽やかな酸味のある味で、例えるならピーマンの弟。

辛さ値:0

と言っても、実際はカプサイシンが多少はあるのだから0.5と言ったところだろうが、知らなければ唐辛子だとは気付かないだろう。たまたま優しい子を選んだのだと思われる。

唐辛子が野菜だということを改めて教えてくれます。

 

『ペペロンチーノ』

へーえこれがあの!と、青と赤から赤を選んでみた。

あま〜いあま〜い!これがイタリアのロマンス?(笑)

リンゴの皮みたい。しっぽの方は辛さがあまり感じられないが、じーんと余韻が残り、イタリアの執念(?)を感じる。甘いのにほのかに酸っぱく痛みも伴うのはまさにイタリアの恋(しつこいか)。

青いものはまた風味が違うのだろう。

辛さ値:1〜2

 

30_22

 

『チャべ・ブロング』

しっぽでも辛い!青と赤の両方を選んでみたが、青いほうが辛く赤は硬い。野菜的な美味しさは青の方が楽しめる。

すぐにくるパンチは大したことがないのだが、まとわりつく辛さがかなり長いこと続く。量を多く食べると侮れない威力にやられるかもしれない。

意見が別れ、ああだこうだと討論することしばし、タイの暴君プリッキーヌ的威力の評価はこちら。

辛さ値:6

 

30_23

 

ラウンド4は、この長い緑達を背比べ的に一気に。

左から:

『ジョーズ・ロング・カイエン』

『チラカ』

『パシージャ』

『マウイパープル』

『ホット・チャールストン・チリ』

 

30_24

 

『ジョーズ・ロング・カイエン』

分かりやすい名前だ(笑)

その名の通り長いのでしっぽは辛くないだろうとの予想を裏切り、しっぽから結構辛い。味はピーマン的。さっぱりしてる。硬めで乾燥唐辛子に近いものを感じる。

辛さ値:4

 

30_25

 

『チラカ』(写真下真ん中)

濃厚な色のこの子は種が大きい。シシトウのような味。

辛さ値:1

 

『パシージャ』(写真左)

ピーマン系の甘さがある。フレッシュな野菜だ。

辛さ値:1

 

『マウイパープル』(写真にはないが、資料からの推定)

硬い、苦味のある味。うーん硬いな〜 でもこの硬さが時に調理に役立つか。

辛さ値:1

 

『ホット・チャールストン・チリ』(写真右下)

青い中にもフルーティな味。フレッシュ!パンチは結構ある。

フレッシュさが高い唐辛子は野菜としての感動が高い。ギネス唐辛子を産んだアメリカも頑張ります。

辛さ値:4

 

30_26

 

ラウンド5は丸い彼等を。

左下から:

『チェリーボム』

『ペクァンテ』

『ポランボ』

そしてトリはこの子:上の『クレイグス・ダブル・ホット・オレンジ・ハバネロ』

あれ、2コある(笑)

 


『チェリーボム』

フルーティな果肉。ぷるんと丸くて可愛いこの子は、名前通り本当にチェリーの香り。名前は味の手掛かりにもなるのだな〜。

爆弾とある通り辛さの爆弾の威力もなかなかのもの。愛らしい見た目に騙されてはいけませんよ〜

辛さ値:4

 

30_27

 

『ペクァンテ』

爽やかでほんのり甘さあり。

辛さ値:2

 

30_28

 

『ポランボ』

甘くて華やかな香りと味、後味に続く甘さがある。

上の『ペクァンテ』とほとんど見分けがつかないのだが、底が「ぺったんこ」なのが「ペカンテ」と覚えると良いかも。

辛さ値:1

 

30_29

 

『クレイグス・ダブル・ホット・オレンジ・ハバネロ』

トリは、今回一番辛いであろう、こちら。

我々が出遅れた為に他の同格の猛者達は売り切れてしまっていた。

さて、この名前からも一目瞭然だが、ハバネロの種類は豊富でそれぞれが独特な名前を持っている。。種類によって味も香りも辛さも違う。

でも全てのハバネロに共通するのであろうこの特有な香にりは、目をつぶっても「あっ!」と気付くだろう。

さすが、しっぽだけで辛い!わたの部分を食べると、レベルが違う王者の風格。

ただ、カレーやラーメンなど熱いスープの中にいる彼等の存在感に比べると、危機感はほとんどないのが面白い。

辛さ値:9

 

30_33

 

残念ながら今回はお目にかかれなかった『キャロライナ・リーパー』(上:2014年12月の写真より)は、生で食べると半分辺りで体調の変化が危ぶまれ、丸1個食べるには苦痛を味わう覚悟が必要だが、ハバネロの場合は1個は大量の汗以外は体調の変化は特になしで完食できるものが結構あるだろう。

が、フルーティーで野菜として唐辛子達の味や香りを散々楽しんだ後では、辛さとカプサイシン臭がこのレベルにまで至ると、「野菜」としては正直楽しめないと、3人の一致した感想。

美味しく食べるとしたら、敢えては選ばないだろうなぁ。

ちなみに、去年皆で味わったとんがらしさんからの上写真の貴重なリーパーを私個人的に判断すると...

辛さ値:30 かな。

 

30_30

 

で、ハバネロのオレンジの輝きの下ですっかり忘れられてしまっった『アヒ・エチオピアン・ファイア・チリ』

残念、購入漏れであった...

 

30_31

 

数々の唐辛子達の他、このような調理器具も入手できる。

ハラペーニョにチーズなど詰めてグリルしたら最高だろう!

結構な威力がある村山さんのハラペーニョのフルーティーさと濃厚チーズが合体すれば、天国が待っているだろう!

 

また、塩漬けなどにすると美味しい稀な『ハヤトウリ』や、冬を美味しく装飾してくれる『ゆず』など、唐辛子以外にもここで出会える。

 

30_32

 

村山さん、楽しい時間と空間と、貴重な品々をありがとうございました!

また是非遊びに伺わせてください。

いろんな唐辛子を教えてください!

 

本当に楽しかった、こんなに本気で唐辛子達と真正面から向き合ったことはなかった。

一人では出来ないことはなくとも難しく、楽しむことはできないだろう、が、姉妹3人で協力したら何という楽しい充実感!妹ほどではなくとも研究者として少しは近付けたような幸福感。

妹へ;分かりやすい素晴らしいメモのおかげでこのレポートが書けました。

姉へ:手袋しながら唐辛子を切り刻んでくれたおかげでみんなで楽しく試食できました。

 

3人で活動してきて本当に良かったと改めて感動をもらった、記念すべき素敵な行脚をありがとう。

 

 

 
  top