subtitle_jp
subtitle_en
nav00
nav32
nav31
nav30
nav29
nav28
nav27
nav26
nav25
nav24
nav_extra03
nav23
nav22
nav21
nav_sp02
nav20
nav19
nav18
nav17
nav_sp01
nav16
nav15
nav14
nav13
nav12
nav11
nav10
nav09
nav08
nav07
nav06
nav05
nav_detour01
nav04
nav_extra02
nav_extra01
nav03
nav02
nav01
title
 

 

Interview with the Expert

 

「赤い壷」表参道

http://www.akaitsubo.com

2014. 7. 4 Friday

 

*** 写真 & 文章 by 次女 Asuka ***

 

四ッ谷から表参道に引っ越した、あの『赤い壷』 -- ただ辛くするのではなく、素材や料理の性格に合わせて豊富に揃えている様々な唐辛子から選択し巧みに使うと言われ、激辛の味が分かるなら特に絶妙な美味しさが楽しめるお店。

雑誌やテレビ等数々のメディアに取り上げられ、激辛道では絶対に通るべき場所。

 

愈々激辛3姉妹行脚の地に!

 

24_01

 

階段で地下に降りるとほっこり広がる、20席+程のこじんまりした空間。

 

24_02

 

カウンター横には、『ブート・ジョロキア』や『ハバネロ・レッド』等様々なギネス級の唐辛子が並べられている。

 

24_03

 

この落ち着いたソファ席が今回の行脚の場。

 

24_04

 

第24回姉妹行脚のお客様は、私Asukaにとっての激辛界スーパースター(レジェンド)である鈴木浩二さん。

 

テレビチャンピオン『激辛通選手権』優勝者:激辛と旨辛の知識の宝庫、激辛界の専門家。

 

実は一般を超えた激辛の世界に目覚め、姉が2010年から、私Asukaが2009年から外の激辛を探検し始めたのは、この方のブログが切っ掛けだった。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

激辛通:鈴木浩二氏のブログ 『辛くできますか?』

 

24_32

 

鈴木氏のブログから

超激辛挑戦編

超激辛挑戦編Ⅱ

を辿り、辛さレベル8以上を手掛かりに、美味しい激辛の追求を始めた姉と私。

彼なしでは『激辛3姉妹』は生まれなかったのである。

行脚で『やぐら亭』や『カーナ・ピーナ』が舞台になったのも、鈴木さんの情報のお陰。

その鈴木さんとの対談は姉妹激辛行脚のルーツを辿る貴重な場、それをかねてから夢見ていた私は朝から大緊張!

 

24_29

 

☆☆☆

 

鈴木さんが激辛ブログを始めたのが2006年。当時は今程ブロガーが多くなく、しかも激辛ブログと言う珍しい分野であることから注目され、2007年にテレビチャンピオン『激辛通選手権』を開催する際、ブロガー代表として出場して欲しいとテレビ東京から声がかかる。

その時、著者代表として参加したのが、2005年に激辛飲食店ガイドブック『激辛道』を書いた清水氏。

 

『激辛通選手権』に参加する際に、鈴木さんが語った興味深い言葉(ブログより):

 

*****

昔の「激辛王選手権」と異なり、激辛を食べる競争ではなく、クイズ形式あること。
クイズに出題される対象も、「お店で食べられるメニュー」が中心であり、デスソース系やハバネロスナック菓子系は、除外される方向とのこと。

しかし、激辛料理の店やメニューの詳しい者が意外に少ないと、TV東京の協力会社の方との電話で本音を聞いた。
その事情には納得だ。
自分も、ブログ開始前に、Webでさんざん激辛料理店の総合サイトを探したが、デスソースマニアのサイトとか、更新が滞った激辛カレーのサイトしか見付からなかった。
書籍でも、「激辛道」という本が、唯一であった。

激辛料理好きによる激辛料理好きのための総合情報の少なさが、自分自身、このブログを立ち上げた理由の一つだ。
それが、”激辛通5人衆”の一人と指名されるとは想像出来なかったが、そうであれば協力したくもなるもの。

「ハバネロを丸かじり出来ます」とか「デスソース一気飲みした」という兵による企画意図と異なる応募が多かっであろう事も容易に想像できる。

*****

 

2008年1月に放映された、鈴木さんが優勝するまでの『激辛通選手権』の様子を、テレビ東京のバックナンバーから窺う事が出来る。

 

鈴木さんはブログを始めた2006年から、mixiの激辛好きコミュニティー等から繋がった仲間達と、激辛オフ会も開催し始める。

 

激辛通チャンピオンになった後の2008年6月、ユニオンフーズ主催『第1回激辛王選手権』が、東陽町の『韓麺1.0東京イースト店』で開催され、チームとんがらしのmappieさん&SHINOBUさんと共に出掛けた鈴木さん。

超人的強さを発揮、ハバネロ激辛スープを1分で飲み干し、優勝に輝いたのがSHINOBUさん(納得!)。

 

2008年9月には、テレビチャンピオン歴代激辛王2人(樫野氏、新井氏)と、その後樫野さんが現在に至る迄定期的に継続することになる『TVチャンピオン激辛王と行く激辛オフ会』を行なう。

『蒙古タンメン 池袋店』での一次会で『ヒヤミ』を美味しく完食した後、二次会は『とうがらし料理赤ちり亭 池袋西口店』で。お目当ては『スーパーハバネロチキン』であった。

 

その翌月、チームとんがらしのリーダーとんがらしさんと共に『やぐら亭』に出掛け、樫野さんとSHINOBUさんのふたりが『ほたるレベル20』に挑戦するという、激辛界史に深く刻まれる大イベントを目撃することになる。

 

☆☆☆

 

さて今回は嬉しいタイミングで出版された鈴木さん監修の本があり、その中で『赤い壷』も紹介されている。

 

24_07

 

鈴木浩二氏監修 『辛くて旨いめし図鑑』

 

24_18

 

24_05

 

発行されたばかりの著作本にサインを頂く、ちゃっかり、ではなく(笑)しっかりした妹。

 

24_06

 

ビールで対談成就を祝いながら、ピリ辛のお通しを頂く。

真っ白に輝くシンプルな器に盛られる彩り、抜群のセンス。

 

24_15

 

箸置きまで唐辛子という粋な遊び心。

 

24_15

 

メニューにはそれぞれに激辛度として唐辛子の数が記載されている。

チヂミにスープ、パスタにパエリアと、各国創作料理が並んでいて見ているだけで楽しい。

 

24_08

 

肉に野菜...

 

24_10

 

辛さのレベル・マニア度に合わせたコース料理も楽しい。

自分の耐久度ならぬ『耐辛度』が分からない方は、これらから選んでみると参考になるであろう。

 

24_11

 

噂に名高い激辛のお酒。

『ハバネロ酒』で激辛度が3なら、激辛度5の『赤い壷ブレンド激辛酒』に使用されている唐辛子は”あれら”なんだろうなぁ。

 

24_12

 

悩んでいるところ、目に留まったこの手書きメニュー。

『人気ランキング』や『辛さBest5』が記載され、これは楽しい方向付けになってくれそうだ。

 

24_13

 

まずは前菜から、『激辛前菜3種盛り』(激辛度3)でスタートしてみよう。

 

24_09

 

上から『スコーピオン』使用の鶏肉、『ドーセット・ナガ』使用の茄子、『ブート・ジョロキア』使用の筍の和え物。

 

24_16

 

*** 参考情報 ***

 

『キャロライナ・リーパー』 2013年ギネス記録値 2,200,000 SHU(平均値 1,569,300 SHU)

『トリニダッド・モルガ・スコーピオン』 2012年ギネス記録値 2,009,231 SHU(平均値 1,200,000 SHU)

『ブート・ジョロキア』 2007年ギネス記録値 1,041,427 SHU(平均値 329,100 SHU 産地と環境により変動)

『ハバネロ』 1994年ギネス記録値 577,000 SHU(平均値 100,000–350,000 SHU 種類により変動)

 

SHU - スコヴィル値(辛さの値)

参考 『タバスコソース』 2,500–5,000 SHU

 

※『ドーセット・ナガ』は、バングラデシュのシレットからブート・ジョロキアの種を持ち帰りイングランドのドーセットで育てたもの。もともとはバングラデシュ産が原産である。

*****

 

特出した風味がスコーピオン。一口ではっきりとその味が分かる。

スコーピオンと食べ比べてみると2つのジョロキア種は苦みも酸味も甘みも殆ど無く、料理の味に見事に調和されている。味も辛さも口の中には存在感を殆ど出さず、額から吹き出て来る汗からやっとその激辛力を感じ取れる。

 

お店のスタッフから『最初から辛いものを食べると体調を崩す危険がありますので、辛さがマイルドなものをまず食べて頂いた方が良いと思います』との気遣いを頂く。

そこでお願いしたのが人気ランキング3位の『ロールキャベツ』 激辛度は2。

 

24_17

 

とても優しい美味しい味のロールキャベツ自体には唐辛子は使用されていないのであろう、全く辛くない。マッシュルームからの旨みが美味しい凝縮された濃い味わいのあるトマトソースが多少ピリ辛だが、言われないと辛い料理だと知らずに食べているかもしれない。

 

赤、黄、緑、オレンジと、食欲を促す見事な色のバランス、隅々まで行き届いた気遣いが顕著な素晴らしい美しさ。

この美的感覚は、店主鈴木さんのセンスなのであろう。

写真を撮るのも一層楽しい。

 

24_19

 

シスが撮ってくれた、みんなを撮る私。

写真を撮りながら話し聞きメモり食べて飲み、そして最後にこうやってまとめる... やり甲斐ある趣味なのよ(笑)

 

29_30

 

その後、試験管のような3本の瓶達が擂り鉢と共にテーブルに運ばれる。

左から各ドライの、バーズアイ(Bird's eye Chili)、花山椒、そして香り付け用の唐辛子。

 

24_20

 

それらは、ぐつぐつと登場する辛さBest5第2位の『鬼辛マーボー』用である。

 

通常メニューにある『やみつき麻婆豆腐』は激辛度3であるが、この特別超激辛バージョンの激辛度の表記は無い。第1位(6)と3位(5)の間なので5と1/2と言った所か。

 

ミネラルウォータボトルはお通しと共に1人に1本与えられる。

 

24_21

 

麻婆豆腐研究者の姉が、熱いソースの中のとろとろ絹豆腐を崩し...

 

24_22

 

鈴木さんには、適量の唐辛子と花山椒を頑張って砕いて頂く。

ご協力有り難うございます ^^

 

24_23

 

レンゲでお豆腐を熱々ソースと一緒に口へ運ぶと...

「スコーピオンだ!」とすぐに叫ぶ私。

 

24_24

 

何と言う個性的な味!スコーピオンだと即座に分かる。

「麻婆にスコーピオン使ってるんですか!」と驚く私に、「良く味が分かりますね!」とスタッフが純粋に感動してくれた(様子)。

癖がなくその雑味の少なさから色々な料理に合う、と今まで思っていたから、この巨大な存在感にショックを受ける。特に主張を殆どしないジョロキアと食べ比べたから、尚更。

独特な強い風味の為に、一般の麻婆の味とは全く異なる。花山椒の香りが加わると多少麻婆らしさが現れるが、豆板醤がスコーピオンに征服された、麻婆風の創作料理と言えるだろう。

口当たりがふんわりとろとろで、滑らかに口の中で溶ける。この舌触り自体は四川ではなく日本風の麻婆に近い。味が変わっても深く濃厚な旨みは残っているのでかなり美味しく、今まで出会った事のない新鮮でユニークなお料理だ。

先程の前菜達と同様、口に感じる刺激はかなり弱いが、そのギネス級のパワーは額に感じる汗となって現れる。

 

続いて待ってました、辛さBest5堂々第1位の『ハバネロチヂミ』

激辛度は最大の6。

完食すると表彰状を頂けるとの事。「1人1皿食べないといけないんですか?」と尋ねる姉に、「グループ1皿完食で大丈夫です」との答え。

どれだけ辛いんだか (((((((( ;゚Д゚)))))))

 

24_25

 

生地の中に大量に練り込まれているフレッシュハバネロは、正にあのやぐら亭『ほたる』に使用されるのと全く同じ色、形、香り、味。

ほたるレベル5を思い出しながら食す。生ハバネロの主張力はどんな料理と一緒でも桁外れ。

プリプリのイカの食感が楽しくニラの香りも素晴らしいのだが、ハバネロの破壊力にかなり押されてしまっている。魚介系のレイヤー達が基礎にあれば、それは猛烈なパワーの支配下で姿を変えている。

ただ、私のようにハバネロそのものの味が結構好きであれば、かなり美味しい逸品だ。

 

食べ始めるとすぐに、全員の目が赤くなり始める。

嗚呼オレンジ色のハバネロが眩しい。

 

24_26

 

が、1人2枚のノルマは全く問題無く、完食を苦なく達成して頂いた表彰状。

入口からすぐの、階段を降りる前の黄色い壁に貼って頂いたので、『赤い壷』訪問の際は見付けて下さい。

 

24_27

 

続いて『辛辛タコのトマト煮込み』

激辛度4であるが、強烈なハバネロチヂミの後ではかなり甘くほっとした優しい味と感じられた。

 

24_28

 

その後、辛くない料理をオーダーすると私に怒られると思って我慢していた切ない妹、私の許可を得てお漬物とチーズでやっとまったりする。

ここまで全て激辛を共に消化したナオちゃん、お見事!立派な激辛プリンセスよ。

 

鈴木さん、貴重な時間を本当に有り難うございました。

私の話もたっぷり聞いて下さり、今は『激辛』ではなく『旨辛』の時代で、チャレンジ系の激辛よりも旨辛がグルメの一角として認知されていることを、改めて教えて下さる。

そう言えば、最近『激辛3姉妹』のことをラジオや雑誌に取り上げて頂く際、激辛界というより『グルメ界』として言及して頂いている。

ほんの一掴みの人達にしか経験出来ない特別な世界ではなく、辛さの本当の美味しさと楽しさを1人でも多くの人々に知ってもらいたい。


『辛い事は旨い』がテーマの今とこれからの活動方針は正しいと、心強く嬉しい励ましを与えて下さった。

 

これからも姉妹を支えて下さい。

 

 
  top